育てて増やす
総仕上げ:自分の仕事を1つスキルにする
今日の1時間で作って、明日から一行で呼びます
総仕上げです。ここまでの14章ぶんを、今日の1時間に畳みます。教科書の例ではなく、あなた自身の仕事をもう1本スキルにして、明日から一行で呼べる状態にして終わります。
この章でできるようになること
- 1時間で「選ぶ→作る→鍛える→試す」を一周できる
- 作ったあとの育て方を、自分の運用に組み込める
- スキルが「AI用の設定」を超えた資産になる理由が分かる
今日の1時間プラン
| 時間 | やること | 戻る章 |
|---|---|---|
| 最初の10分 | スキルにする仕事を選ぶ。目印は「同じ説明を3回した仕事」 | 第06章 |
| 次の15分 | やり方を説明して、Claudeに作らせる。抜けは質問で埋めさせる | 第06章 |
| 次の15分 | 説明文を鍛える。何をするか・いつ使うか・現場の言い回し | 第07章 |
| 最後の20分 | ふだんの言い回しで呼んで、「使いましたか」で裏を取り、直す | 第08章 |
やってみると分かりますが、いちばん時間を使うのは手順の清書ではなく、説明文の言い回しです。自分の仕事を、探せる言葉で言い直す作業だからです。ここに使った時間のぶんだけ、この先呼ばれる回数が変わります。安心して時間をかけてください。
作ったあとの育て方は、2つだけ
使うたびに、1行ずつ足す。仕上がりに違和感が出たら、その場で「次からは〜して、をスキルに足しておいて」と言う。これだけです。まとめて直そうとすると、たいてい直しません。1行ずつのほうが、結果として速く整います。
月に1回、棚卸しする。第13章のやってみよう②を回すだけです。呼んでいないものを外し、説明文を現場の言葉に合わせ直し、控えを更新する。15分で終わります。
スキルは、AIの設定ではなく仕事の資産です
最後に、この教科書でいちばん伝えたかったことを書きます。
スキルを作る作業は、頭の中にあった段取りを外に出す作業です。書き出してみると、順番が決まっていなかった部分や、その場の勘で済ませていた部分が見つかります。それを埋めた手順書は、AIに渡せるだけではありません。新しく入った人に、そのまま渡せます。渡す相手がAIか人かの違いだけで、必要な情報は同じだからです。
僕の34本は、僕の仕事の言語化そのものです。積み上がっているのは便利な道具の数ではなく、「自分の仕事を人に渡せる形にした紙」の枚数なんですよね。1本目のあなたの手順書も、もうその1枚目です。
この教科書のまとめ
- スキルは、AIに渡す仕事の手順書。実体はSKILL.md 1枚が入ったフォルダ(第01章)
- Claudeが常時見ているのは名前と説明文だけ。呼ばれるかは説明文で決まる(第02・07章)
- 読み込みは3段階。本文は500行未満に薄く、長い決まりは別冊へ、同じ処理は道具へ(第03・04・09章)
- 置き場所は個人用とプロジェクト用の2つ。手直しは即反映(第05章)
- 作るのも直すのもClaudeに任せて、あなたは判断と確認だけ(第06・08章)
- 似た2本は数えてから決める。月1回の棚卸しと控えで、資産として守る(第12・13章)
読み終えた人へ
あなたの1本目は、何のスキルでしたか。
この教科書は、読者の詰まった場所で育つ教科書です。うまく動いた報告も、詰まった場所の報告も、同じくらい歓迎です。詰まった場所は、あなたの理解力の問題ではなく、この教科書の説明が足りていない場所なので、教えてもらえたら直します。
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なお、セミナーや講座を開いている方には、過去の録画や資料をAIで動画講座に変換する無料のオンライン説明会もやっています。この教科書で身につけた「手順書をAIに持たせる」やり方の、実務版です。
章末チェックリスト
修了です。付録は、困ったときにいつでも戻ってきてください。