つくって動かす
最初のスキルをAIに作らせる
手で書きません。頼み方さえ分かれば10分で1個できます
ここから手を動かします。といっても、手順書を手で書くことはしません。Claudeはスキルの書式を最初から知っているので、あなたは自分のやり方を言葉で説明するだけ。清書とフォルダ作りはClaudeの仕事です。10分で1本できます。
この章でできるようになること
- スキルにする仕事をひとつ選べる
- Claudeに頼んでスキルを作らせられる
- できあがった手順書の点検ポイントが分かる
手順1:スキルにする仕事を選ぶ
最初の1本に向くのは、同じ説明を3回以上した仕事です。3回説明したものは、この先30回説明することになります。議事録、報告書、メールの下書き、SNS投稿の作法。どれでも構いません。
選べない人は、選ぶところからClaudeに手伝わせましょう。
これまでの会話を振り返って、私があなたに同じ説明を繰り返している仕事を探してください。見つかったら「スキル(手順書)にすると毎回の説明が要らなくなる仕事」として、繰り返しの多い順に3つまで挙げてください。会話の履歴が見えない場合は、代わりに「非エンジニアがよくスキルにしている仕事」を3つ挙げて、私に質問しながら絞り込んでください。
手順2:作らせる
仕事を決めたら、次の依頼文を自分の仕事に差し替えて貼ります。ここが今日のメインです。
私の「議事録のまとめ方」をスキルにして、個人用のスキル置き場(~/.claude/skills/)に保存してください。私のやり方はこうです。 ・冒頭に、会議名・日時・参加者 ・次に「決まったこと」を箇条書き。1項目1行 ・次に「宿題」を、担当者名と期限つきで表に ・最後に「次回に持ち越した論点」 ・全体で長くてもA4半分。発言の逐語記録は入れない お願いしたいこと: 1. 私のやり方に抜けや矛盾があれば、作る前に質問で埋めてください 2. フォルダ名は、私があとで思い出せる簡単な名前を提案してください 3. 説明文(description)には、私がふだん頼むときの言い回しをそのまま入れてください。私は「議事録にして」「議事録まとめて」と頼みます 4. 本文は短く。手順と、やってはいけないことだけで十分です 5. できあがったら、SKILL.mdの中身を全文見せてください
ポイントは「1」です。やり方を言葉にする途中で、自分でも決めていなかった判断(宿題と持ち越しの違いは何か、など)をClaudeが質問してくれます。スキル作りは、自分の仕事の棚卸しでもあるんですよね。
手順3:できたものを読む
最後に見せてもらったSKILL.mdを、必ず自分の目で読んでください。点検するのは3つだけです。
- 説明文に、自分の言い回しが入っているか。「議事録にして」のような、ふだん口にする言葉。ここが次章のテーマです
- 手順に、書いた覚えのない創作が混ざっていないか。Claudeは気を利かせて足すことがあります。要らなければ「5番は消して」と言えば直ります
- 禁止事項が入っているか。「勝手に埋めない」「逐語記録は入れない」のような、やってほしくないことです
直しの指示も会話でそのまま伝えれば反映されます。ファイルを自分で開く必要はありません。
そして第05章の予告どおり、skillsフォルダを今日初めて作った人は、ここでClaude Codeを一度立ち上げ直してください。次の章から、呼び出しの練習です。
よくあるつまずき
- やり方を言葉にできる自信がない
- 完璧に言語化してから頼む必要はありません。上の依頼文の「1」があるので、穴はClaudeが質問で埋めてくれます。7割の説明で走らせて、使いながら直すほうが早く仕上がります。
- 最初から何本も作りたくなった
- まず1本で止めるのがおすすめです。第03章で見たとおり、増やすと一覧表の枠を分け合います。1本を毎週呼ぶ状態を作ってから、2本目に進んでください。
この章のまとめ
スキルは手で書かず、やり方を説明してClaudeに清書させます。頼むときは、抜けを質問で埋めさせる・ふだんの言い回しを説明文に入れさせる・全文を見せてもらう、の3点をセットで。できたら一度立ち上げ直して、次の章で「呼ばれる説明文」に仕上げていきます。
章末チェックリスト
最初の1本ができました。第07章で説明文を鍛えます。