スキルのしくみ
フォルダの中身
本文・別冊の資料・道具・ひな形。役割で置き場所が決まります
フォルダの中に何をどう置くか。
覚えるのは役割4つだけです。
本文・別冊の資料・道具・ひな形。
どれも「新人さんに仕事を引き継ぐなら何を渡すか」で考えると、迷わず置けます。
この章でわかること
- SKILL.md・references・scripts・assetsの役割を言える
- 「何を本文に書き、何を別ファイルにするか」の基準が分かる
フォルダの全体像
議事録スキルが育ちきった姿を先に見せます。
最小形はSKILL.md 1枚でしたが、フル装備になるとこうなります。
gijiroku/
├── SKILL.md 本文(進め方と、下の案内)
├── references/ 別冊の資料。必要なときだけ開かれる
│ └── shosiki.md 書式の細かい決まり
├── scripts/ 道具。実行した結果だけが返る
│ └── atsumeru.py 発言メモを日付順に並べる処理
└── assets/ ひな形。差し込んで使う素材
└── template.md 議事録の下地
SKILL.md進め方を書く。500行未満選ばれたときに読まれ、会話の最後まで残る
references/長い決まりごとの置き場開くと丸ごと読み込まれる。
必要なときだけ
scripts/毎回同じ処理を任せる実行した結果だけが返る。
中身は読まれない
assets/差し込んで使う素材報告書の下地、決まった書式のたたき台
本文(SKILL.md)に書くこと
本文の役割は2つです。
進め方と、フォルダ内の案内。
進め方は、第1章の実物で見たとおりの手順です。
加えて、迷ったときの判断(数字が足りないときは止めて確認する、など)と、やってはいけないこと。
ここまでが本文の仕事です。
案内は、「書式の細かい決まりは references/shosiki.md を見る」「メモの並べ替えは scripts/atsumeru.py を実行する」のような一行です。
本文が全部を語る場所ではなく、どこに何があるかを示す場所だと考えると、自然に薄くなります。
第3章で見たとおり、本文は発動のたびに読み込まれて最後まで残るので、薄いほど得です。
ひとつ、公式ドキュメントの決まりを添えておきます。
案内はSKILL.mdから1段までにする。
資料の中からさらに別の資料を指す形にすると、途中までしか読まれないことがあります。
それと、100行を超える資料には先頭に目次を置くこと。
どちらも「確実に読ませる」ための決まりです。
資料と道具の違いは、返ってくるもの
referencesとscriptsの使い分けで迷ったら、返ってくるものの違いを思い出してください。
資料は、開くと中身が丸ごとClaudeに入ります。
判断基準の一覧や書式の決まりのように、Claudeに読んで理解してほしいものはこちらです。
道具は、実行すると結果だけが返ります。
並べ替え・集計・ファイル名の整理のような「毎回まったく同じ処理」はこちらが向いています。
同じ処理を毎回Claudeにその場で考えさせると、微妙にやり方が揺れます。
道具にしておけば、同じ入力からは同じ結果。
公式も、決まりきった処理はスクリプトにするほうが確実だと案内しています。
「私はプログラムを書けないから道具は無理」と思った人、大丈夫です。
道具を作るのもClaudeの仕事です。
第9章で、頼み方ごと扱います。
スクリプト(scripts/ に置く道具)
scripts/ に置く小さなプログラムのことで、実行すると結果だけが返ります。
書けなくて構いません。
「毎回同じ処理をしているから、道具にして」と頼めば、Claudeが書いてフォルダに入れます。
フロントマター(SKILL.md先頭の設定部分)
SKILL.mdの最初にある、---で挟まれた数行のことです。
名前(name)と説明文(description)をここに書きます。
この教科書では「先頭の設定部分」と呼びます。
ここが第2章の一覧表に載る、いちばん大事な数行です。
足す順番は決まっています
4つの置き場所を紹介しましたが、最初から全部そろえる必要はありません。
足す順番はいつも同じです。
まずSKILL.md 1枚で作る。
使ううちに書式の決まりが長くなってきたら、referencesへ移す。
同じ処理を毎回させていると気づいたら、scriptsにする。
差し込む素材が決まっているなら、assetsに置く。
フォルダは、仕事の実態に合わせて後から育てるものです。
空のフォルダを先に作っても、何も良いことはありません。
この章のまとめ
フォルダの中身は、本文(SKILL.md)・別冊の資料(references)・道具(scripts)・ひな形(assets)の4役です。
本文は進め方と案内だけを書いて薄く保ち、案内は1段まで。
資料は丸ごと読まれ、道具は結果だけが返る。
そして全部、必要になってから足せば間に合います。
しくみの話は次で最後、置き場所です。
章末チェックリスト
中身の役割が分かりました。第5章で置き場所を決めます。