スキルのしくみ第02章 ・ 読むのにかかる時間 約5分

AIは​どうやって​スキルを​選ぶか

いつも見ているのは名前と説明文だけ。ここで勝負が決まります

を​作ったのに​使われない。
原因の​ほとんどは​本文ではなく、説明文の​1〜2行にあります。
なぜ​そこで​決まるのか。
Claudeが​スキルを​選ぶしくみを​先に​知っておくと、​あとで​直す場所を​間違えません。

この章でわかること

  • Claudeが「いつも見ている情報」と「必要なときだけ読む情報」を区別できる
  • スキルが呼ばれるかどうかは説明文で決まる、と理由つきで言える
この章の内容(4節)
  1. Claudeは、手順書の中身をまだ読んでいません
  2. だから、勝負は説明文で決まります
  3. 一覧表に載る量には、上限があります
  4. この章のまとめ
依頼が​来る​→一覧から​選ぶ→手順書を​開く。​この​流れが​毎回​起きています。

Claudeは、​手順書の​中身を​まだ​読んでいません

意外に​思われるのですが、​会話を​始めた​時点の​Claudeは、​あなたの​スキルの本文を​1行も​読んでいません。
公式ドキュメントに​よると、​起動時に​読み込まれているのは​各スキルの​「名前」と​「」だけです。

新しく​入った​スタッフに​引き継ぎファイルを​10冊渡した​場面を​思い浮かべてください。
全部を​暗記させるのは​無茶ですよね。
実際に​やるのは、ファイルの​一覧表を​渡す​ことです。
「議事録の​作り方」​「請求書チェックの​手順」と、​タイトルと​一言説明が​並んだ​一覧。
仕事が​来たら、​まず​一覧を​見て、​合う​ファイルを​開く。

Claudeが​やっているのは、​まさに​これです。
手元にあるのはだけ。
あなたの​依頼が​来ると、​一覧表の​説明文と​見比べて、​「この​依頼は​この​スキルの​出番だ」と​判断した​ものだけを​開きます。

  1. 1依頼「議事録に​して」
  2. 2スキルの一覧表名前と​説明文だけが​載っている
    • gijiroku
    • seikyusho-check
    • mail-shitagaki
  3. 3SKILL.mdを​開く選ばれた​ものだけ​読む選ばれなかった​スキルの​本文は​読まれないまま
会話の​最初に​あるのは​一覧表だけ。​本文は、​選ばれた​スキルの​分だけ開かれます。

だから、​勝負は​説明文で​決まります

このしく​みから、​大事な​結論が​ひとつ出ます。
本文を​どれだけ丁寧に​書いても、​選ばれるか​どうかには​関係しない
と​いう​ことです。
選ぶ​時点の​Claudeは​本文を​読んでいないからです。

説明文が​「文章を​整える​スキル」のように​曖昧だと、​どの​依頼の​ときに​開けばいいのか判断できず、​必要な​ときに​呼ばれません。
逆に​広すぎると、​関係ない​依頼にまで​反応します。
呼ばれない​事故も、​呼ばれすぎる​事故も、​直す​場所は​同じ。
説明文です。

僕の​現役スキルの​説明文を​1つ見せます。
勉強会の​録画を​アーカイブ一式に​仕上げる​スキルです。

description: AIあそ部の勉強会Zoom録画を渡されたら、ダウンロードから
  アーカイブ一式(本編・切り抜き・スライド・紹介動画・学習サイト・
  Vibelyチャプター・SNS投稿キット)まで作り切るスキル。
  「AIあそ部のアーカイブとして保存して」「この録画をアーカイブに」
  「勉強会の録画を保存して」と言われたら必ずこのスキルを使う。
  ZoomのURLだけ渡された場合も起動してよい。

注目して​ほしいのは、僕が​ふだん​使う​言い​回しが​そのまま​書いてあることです。
「アーカイブと​して​保存して」。
実際に​僕は​こう​頼みます。
だから​この​一言で​確実に​呼ばれます。
説明文の​書き方は​第7章で​じっくりやりますが、​原理は​この​一覧表の​しく​みから​全部​出てきます。

一覧表に​載る​量には、​上限が​あります

もう​ひとつ、​しくみの​話を​先に​して​おきます。
一覧表に​載る​説明文は​無限では​ありません。
1スキルあたりの​説明文は​長すぎると​途中で​切られますし、​スキルの​数が​増えると、​一覧表全体の​枠を​分け合うことになります。
枠が​足りなくなると、呼ぶ回数が​少ない​スキルから​順に、​説明文が​削られていきます(名前は​消えません)。

「増や​したのに、​前より​呼ばれなくなった」と​いう​不思議な​現象の​正体は​これです。
具体的な​数字と​対処は​第3章と​第13章で​扱います。
ここでは​「一覧表には​枠が​ある」とだけ​覚えておいてください。

この章のまとめ

Claudeが​常時見ているのは​スキルの​名前と​説明文だけで、​本文は​選ばれた​ときに​初めて​開かれます。
だから、​呼ばれるか​どうかは​説明文で​決まります。
本文の​丁寧さは​選ばれた​あとの​仕上がりを​決める​もので、​役割が​違うんです。
次の​章では、​この​「必要に​なるまで​読まない」しくみを​数字つきで​見ます。
何個作っても​軽いままで​いられる​理由が​分かります。

章末チェックリスト