育てて増やす第12章 ・ 読むのにかかる時間 約4分

似たスキルを整理する

統合の実録です。感覚で決めず、数えてから決める

スキルが増えてくると、必ずこの日が来ます。「あれ、この2本、同じことをしていない?」。消すのは怖いし、放っておくと呼び分けが濁る。この章は、僕が実際に2本を1本にしたときの記録です。結論を先に言うと、感覚で決めずに、数えてから決めます

この章でできるようになること

  • 「似ている2本」を重複かどうか客観的に判定できる
  • 統合するときの安全な手順を頼める
  • 統合後に残すべき一文を知っている

実録:note記事のスキルが2本あった

2026年8月、僕の手元にはnote-writing(記事を書く)とnote-auto(noteに自動投稿する)の2本がありました。どちらもnoteの話。名前も近い。「統合してもいいかも」と思ったのですが、感覚で消すのはやめて、先にそれぞれの本文に出てくる言葉の回数を数えさせました。

言葉note-writing側note-auto側
リード文7回1回
CTA(行動喚起)27回2回
下書き0回11回
サムネイル0回13回

数えて、はっきりしました。似ているどころか、重なりは実質ゼロ。片方は「書く」の話ばかりで、もう片方は「入稿する」の話ばかりです。つまりこの2本は、同じ仕事の重複ではなく、同じ流れの前半と後半でした。

だから答えは「片方を消す」ではなく「1本につなげる」。書いたあとに入稿の注意点(画像の扱い、空段落の罠)を知らずに進む事故が起きていたので、分かれていること自体が危なかったんです。統合して、入稿用の細かいコード約300行はreferencesの別冊に逃がしました。第09章の型どおりです。

数えると、答えが3通りに分かれます

この「数える」判定、汎用性があります。2本の本文に出てくる言葉を数え比べると、結果は必ず3通りのどれかになります。

  • 重なりが大きい → 本当の重複です。良いほうに寄せて統合し、もう片方は引退
  • 重なりがなく、流れがつながる → 前半と後半です。1本につなげる(今回のケース)
  • 重なりがなく、流れも別 → 別の仕事です。2本のまま、説明文に「〜は◯◯スキルの担当」と互いの線引きを書き足す
やってみよう 似ている2本を判定させます

スキル「___」と「___」が似ている気がします。統合すべきか判定してください。 1. それぞれの本文の主要な言葉の出現回数を数えて、表で見せてください 2. 判定は「重複(統合して片方引退)」「前半と後半(1本につなげる)」「別の仕事(2本のまま線引きを書く)」の3択で、理由つきで 3. 統合する場合は、先に消える側の内容一覧を見せて、取りこぼしがないことを確認してから実行してください 4. 消す前に、消える側のフォルダを丸ごとバックアップ用の場所に退避してください

「4」の退避は保険です。スキルはただのフォルダなので、コピーしておけばいつでも戻せます。消してから「旧版にしかない記述があった」に気づくのが、いちばん悔しいパターンなので。

統合したら、一文だけ残します

統合後の本文には「旧note-autoを統合済み」という一文を残してあります。これは消さないほうがいい情報です。将来のあなた(またはClaude)が「note-autoってスキル、なかったっけ?」と探したとき、この一文が行き先を教えてくれます。

逆に、直すべきなのは「もう存在しないスキルへの案内」です。統合で名前が消えたのに、他のスキルの本文に「詳しくは◯◯スキルで」と旧名が残っていると、案内先が行き止まりになります。統合のついでに「旧名で案内している場所を探して張り替えて」と頼んでおくと、ここも塞がります。

この章のまとめ

似た2本は、感覚ではなく言葉の出現回数を数えて判定します。答えは重複・前半と後半・別の仕事の3通りで、それぞれ対処が違う。消す前には退避、統合後には「旧◯◯を統合済み」の一文、そして旧名への案内の張り替え。次の章は整理の総仕上げ、棚卸しと引っ越しの実録です。

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