つくって動かす
試す・呼ばれないときの直し方
直すのは本文ではなく説明文。点検には順番があります
スキルは作って終わりではなく、呼んでみて初めて完成です。この章では試運転のやり方と、呼ばれなかったときの点検の順番をやります。順番どおりに見れば、原因はほぼ4か所のどれかで見つかります。
この章でできるようになること
- スキルが使われたかどうかを確かめられる
- 呼ばれないとき、決まった順番で点検できる
- 呼ばれすぎるときの直し方が分かる
試運転は「ふだんの言い回し」で
試すときのコツはひとつだけ。スキルの存在を知らないふりをして、ふだんどおりに頼むことです。「議事録スキルを使って議事録にして」ではテストになりません。本番のあなたは、スキルの存在を忘れているはずだからです。
昨日の打ち合わせのメモを議事録にして。 (↑自分の仕事の、ふだんの頼み方に差し替えてください。仕上がりが返ってきたら、続けてこう聞きます) いまの回答で、私が登録したスキルは使いましたか。使ったなら、どのスキルをなぜ選んだのかを教えてください。使わなかったなら、その理由も教えてください。
この「使いましたか」の確認が試運転の本体です。使われていれば合格。仕上がりが型どおりかも、あわせて見てください。
呼ばれないときの点検、4つの順番
呼ばれなかったら、この順に見ます。上から順に、原因である確率が高い並びです。
横にスクロールできます
1番目、説明文。あなたが試運転で使った言い回しが、説明文に入っていますか。「週報まとめて」と頼んだのに説明文が「定例報告書を作成する」なら、当たりません。第07章の型に戻って、実際に使った言葉を足します。
2番目、名前と場所。ファイル名は正確にSKILL.mdか。大文字小文字が違うだけで、エラーも出ずに読み込まれません。置き場所は第05章の2か所のどちらかにあるか。skillsフォルダを新規に作った直後なら、立ち上げ直したか。
3番目、先頭の設定部分。ここは症状が独特です。設定部分の書式が壊れていると、本文だけが読み込まれ、説明文が空扱いになります。つまり/名前で直接呼ぶと動くのに、ふだんの言い回しでは動かない。「動くときと動かないときがある」と感じたら、まずここを疑ってください。
4番目、作りすぎ。本数が増えて一覧表の枠(全体の1%)からあふれると、呼ぶ回数が少ないスキルの説明文が削られます。今月呼んでいないスキルを外すのが対処です。第13章の棚卸しで扱います。
この点検も、丸ごとClaudeに投げられます。
さっき「___」と頼んだのに、スキル「___」が使われませんでした。次の順で点検して、見つかった原因と直し方を教えてください。 1. 説明文に、私が使った言い回しが入っているか 2. ファイル名がSKILL.mdになっているか(大文字小文字も)、置き場所が個人用かプロジェクト用のどちらかに正しくあるか 3. 先頭の設定部分(---で挟まれた部分)の書式が壊れていないか 4. スキルの一覧で、このスキルの説明文が削られたり短くなったりしていないか 直せるものは、私に確認してから直してください。
呼ばれすぎるときは、線を引きます
逆に、関係ない依頼で顔を出すようになったら、第07章の最後にやった「〜には使わない」の1行を説明文に足します。それでも止まらないスキルは、自動で呼ばれない設定(disable-model-invocation)にして、自分が/名前で呼ぶときだけ動く手動専用に切り替える手もあります。この設定もClaudeに「このスキルを手動専用にして」と頼めば済みます。
最初の1本が動いた人へ
ここまでで、いちばん大きな山は越えました
作って、呼んで、直せた。この3つができれば、あとは同じことの繰り返しです。おつかれさまでした。
もしここまでのどこかで詰まって進めていないなら、そこはあなたの理解力の問題ではなく、この教科書の説明が足りていない場所です。教えてもらえたら直します。
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この章のまとめ
試運転はふだんの言い回しで頼んで、「使いましたか」で裏を取る。呼ばれなければ、説明文→名前と場所→先頭の設定部分→作りすぎ、の順で点検。呼ばれすぎたら「使わない場面」で線を引く。ここまでで、1本を作って動かす流れは一周しました。次のパートでは、僕の現役スキルを解剖しながら、フォルダを育てる話に進みます。
章末チェックリスト
1本目、完走です。第09章からフォルダを育てます。