スキルのしくみ第04章 ・ 読むのにかかる時間 約6分

フォルダの中身

本文・別冊の資料・道具・ひな形。役割で置き場所が決まります

フォルダの​中に​何を​どう​置くか。
覚えるのは​役割4つだけです。
本文・別冊の​資料・道具・​ひな形
。
どれも​「新人さんに​仕事を​引き継ぐなら​何を​渡すか」で​考えると、​迷わず​置けます。

この章でわかること

  • SKILL.md・references・scripts・assetsの役割を言える
  • 「何を本文に書き、何を別ファイルにするか」の基準が分かる
この章の内容(5節)
  1. フォルダの全体像
  2. 本文(SKILL.md)に書くこと
  3. 資料と道具の違いは、返ってくるもの
  4. 足す順番は決まっています
  5. この章のまとめ

フォルダの​全体像

議事録が​育ちきった​姿を​先に​見せます。
最小形は​SKILL 1枚でしたが、​フル装備に​なると​こうなります。

gijiroku/
├── SKILL.md            本文(進め方と、下の案内)
├── references/         別冊の資料。必要なときだけ開かれる
│   └── shosiki.md        書式の細かい決まり
├── scripts/            道具。実行した結果だけが返る
│   └── atsumeru.py       発言メモを日付順に並べる処理
└── assets/             ひな形。差し込んで使う素材
    └── template.md       議事録の下地
本文SKILL.md進め方を​書く。​500行未満

選ばれた​ときに​読まれ、​会話の​最後まで​残る

別冊の資料references/長い​決まり​ごとの​置き場

開くと​丸ごと​読み込まれる。
必要なときだけ

道具scripts/毎回​同じ​処理を​任せる

実行した​結果だけが​返る。
中身は​読まれない

ひな形assets/差し込んで​使う​素材

報告書の​下地、​決まった​書式の​たたき台

4つの​役割。​引き継ぎで​渡す​「手順書・規定集・道具・​ひな形」と​同じです。​最小形は​SKILL.md 1枚で、​残りの​3つは​必要に​なってから​足します。

本文​(SKILL.md)に​書く​こと

本文の​役割は​2つです。
進め方
と、フォルダ内の​案内。

進め方は、​第1章の​実物で​見た​とおりの​手順です。
加えて、​迷った​ときの​判断​(数字が​足りない​ときは​止めて​確認する、​など)と、​やってはいけない​こと。
ここまでが​本文の​仕事です。

案内は、​「書式の​細かい​決まりは​ /shosiki.md を​見る」​「メモの​並べ替えは​ scripts/atsumeru.py を​実行する」のような​一行です。
本文が​全部を​語る​場所ではなく、​どこに​何が​あるかを​示す場所だと​考えると、​自然に​薄くなります。
第3章で​見た​とおり、​本文は​発動の​たびに​読み込まれて​最後まで​残るので、​薄い​ほど得です。

ひとつ、​公式ドキュメントの​決まりを​添えて​おきます。
案内は​SKILL.mdから​1段までに​する
。
資料の​中から​さらに​別の​資料を​指す形に​すると、​途中までしか​読まれない​ことがあります。
それと、​100行を​超える​資料には​先頭に​目次を​置く​こと。
どちらも​「確実に​読ませる」​ための​決まりです。

資料と​道具の​違いは、​返ってくる​もの

referencesと​scriptsの​使い分けで​迷ったら、​返ってくる​ものの​違いを​思い出してください。

資料は、開くと中身が丸ごとClaudeに​入ります。
判断基準の​一覧や​書式の​決まりのように、​Claudeに​読んで​理解して​ほしい​ものは​こちらです。

道具は、​実行すると結果だけが返ります。
並べ替え・集計・ファイル名の​整理のような​「毎回まったく​同じ​処理」は​こちらが​向いています。
同じ​処理を​毎回​Claudeに​その場で​考えさせると、​微妙に​やり方が​揺れます。
道具に​しておけば、​同じ​入力からは​同じ結果。
公式も、​決まりきった​処理は​スクリプトに​する​ほうが​確実だと​案内しています。

「私は​プログラムを​書けないから​道具は​無理」と​思った​人、​大丈夫です。
道具を​作るのも​Claudeの​仕事
です。
第9章で、​頼み方​ごと​扱います。

スクリプト(scripts/ に置く道具)

scripts/ に​置く​小さな​プログラムの​ことで、​実行すると​結果だけが​返ります。
書けなくて​構いません。
「毎回​同じ​処理を​しているから、​道具に​して」と​頼めば、​Claudeが​書いて​フォルダに​入れます。

フロントマター(SKILL.md先頭の設定部分)

SKILL.mdの​最初に​ある、---で​挟まれた​数行の​ことです。
名前​(name)と​説明文​(description)を​ここに​書きます。
この​教科書では​「先頭の​設定部分」と​呼びます。
ここが​第2章の​一覧表に​載る、​いちばん​大事な​数行です。

足す順番は​決まっています

4つの​置き場所を​紹介しましたが、​最初から​全部​そろえる​必要は​ありません。
足す順番は​いつも​同じです。

まずSKILL.md 1枚で​作る。
使ううちに​書式の​決まりが​長くなってきたら、​referencesへ移す。
同じ​処理を​毎回させていると​気づいたら、​scriptsに​する。
差し込む素材が​決まっているなら、に置く。
フォルダは、​仕事の​実態に​合わせて​後から​育てる​もの
です。
空の​フォルダを​先に​作っても、​何も​良い​ことは​ありません。

この章のまとめ

フォルダの​中身は、​本文​(SKILL.md)​・別冊の​資料​(references)​・道具​(scripts)​・​ひな形​(assets)の​4役です。
本文は​進め方と​案内だけを​書いて​薄く​保ち、​案内は​1段まで。
資料は​丸ごと​読まれ、​道具は​結果だけが​返る。
そして​全部、​必要に​なってから​足せば間に​合います。
しくみの​話は​次で​最後、​置き場所です。

章末チェックリスト